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幼児教育とは?その基礎知識から進め方・ポイントまで徹底解説

知育

更新日:2021.03.19

公開日:2021.03.19

幼児教育とは?その基礎知識から進め方・ポイントまで徹底解説

子どもが成長してくると、親として必要な教育を受けさせたいと思う人は多いのではないでしょうか。その中で幼児教育という言葉を耳にすることがあっても、具体的にどのような教育なのか、何をしたらいいのかわからない人もいるかもしれません。そこで、この記事では、子どもの教育に悩んでいる保護者に向けて幼児教育とはどのようなものか幅広く紹介していきます。

監修者:葛西 香
(知育と受験対策教室「チャイルド・アイズ」(やる気スイッチグループ)受験対策責任者)

やる気スイッチグループの知能育成(知育)と受験対策の幼児教室「チャイルド・ アイズ」の受験対策責任者、新校開発・各種研修の責任者、フランチャイズ校のスーパーバイザーも務める。
受験・知育のインストラクター、教室責任者等および自身の子育て経験も活かしながら、お子さまおよび保護者が「はじめての受験」に不安なく臨め、成功できるよう導いている。保護者会・願書添削・面接特訓に特に注力し、保護者へのサポート体制を構築。幼稚園・小学校受験では全国での幅広い合格実績を誇る。

1.幼児教育ってどんなもの?

一口で幼児教育といっても、定義が一つにまとまっているわけではありません。例えば、文部科学省では小学校就学前の子どもに対する教育全般を指しますし、同じ就学前の子どもでも0〜2歳児までの乳幼児を除いた教育を指すケースもあります。ところで、小学校就学前の教育というと、保育園や幼稚園での教育をイメージする人は多いのではないでしょうか。もちろん、保育園や幼稚園で学ぶことも幼児教育の一環です。しかし、それだけではありません。幼児教育とは、家庭でのしつけから地域社会での体験など、幼児が体験する生活全般での教育全てを指しています。

1.幼児教育ってどんなもの?

幼児期は大脳神経のほとんどが形成されるといわれており、いわば人として生きるための言語能力などの表現、運動神経、さらにコミュニケーション能力まで身につける重要な時期です。つまり、幼児教育とは生涯における学習の基礎であり、生きていくために必要な力をつけるものであると考えればいいでしょう。また、混同されやすいものに早期教育がありますが、早期教育とは運動や芸術といった専門性のある技術を学ぶための教育のことで、目的がまったく異なります。

2.幼児教育のメリット

幼児教育は家庭内でも行うことができ、場所や時間を制限される心配がありません。そのため、親の意向で始めやすく、いつもの暮らしの中で学習していくことから習慣化しやすいのがメリットです。前述したように、幼児教育とは生きていくために必要な力を身につけることを目的としています。人が生きるうえで必要な空間認識や瞬間暗記、直観的な思考は右脳がつかさどっています。一般的に幼児教育を始める時期は右脳の方が成長しやすい傾向があり、適切なタイミングで右脳の発達を促すことが可能です。また、幼児教育を始める時期が早いほど脳を刺激しやすく、その分活性化を図ることができます。

2.幼児教育のメリット

3.幼児教育のデメリット

幼児教育のデメリットとしてあげられるのは、親に左右されるものがほとんどといっていいでしょう。中には、つい子どもに無理強いをしてしまう親もいます。子どもの自主性を無視する形で親が押しつける形になれば、自己肯定感の低い子どもになる可能性も出てきます。

このような状態になれば、子どものためというより親のための教育になるかもしれません。もしも極端な押しつけが行われれば、子どもにとって幼児期の思い出そのものが暗いものになる恐れも考えられるでしょう。幼児教育は、できるだけ早い時期に高いレベルで行うという概念があることから、取り入れ方を間違えれば心の成長が取り残されてしまうのもデメリットといえます。

3.幼児教育のデメリット

4.【年齢別】幼児教育の進め方と意識すべきこととは?

説明したように、幼児教育は早めに開始した方がいい反面、やり方によってはデメリットになることもあります。そのことを踏まえ、親が子どもに幼児教育を実施するときはどのように行う方がいいのか、幼児教育の進め方や方法を年齢別に紹介していきます。

4-1.1歳

1歳は、五感を通して脳に刺激を与えながらさまざまな興味を持たせたい時期です。「見る」「聞く」「触れる」といったことを優先し、子どもがイメージできるような教育を行いましょう。もちろん、話しかけることも大切な教育です。1歳になると声の聞き分けもできるようになってきますから、母親の声や父親の声などを区別して覚えるようになります。言葉を覚えるのも早いため、積極的に話しかけることでコミュニケーション能力も身につけることができます。

また、イラストのついたカードなどを使いながら言葉を聞かせるのも有効です。例えば、絵本の読み聞かせなどもいいでしょう。散歩や外で遊んでいるときは、植物などさまざまなものを指差して「空」「さくらの花」という具合に説明を添えることも大切なことです。そうすることで子どもは言葉と物を結びつけることができ、想像力や思考力を身につけることができます。

4-1.1歳

4-2.2歳

2歳は自我が芽生えてくる時期に入ります。同時に反抗期に入ることも多く、中には教育を行うのはむずかしいと感じる親もいるかもしれません。しかし、だからといって幼児教育をおろそかにするのではなく、むしろ丁寧に進めていきたい時期といえます。むずかしい時期でも親としてしっかり向き合うことで、子どもの将来に必要な教育を身につけてあげることができます。

自我が芽生える時期は成長が期待できる時期でもありますから、社会生活で必要なルールの重要性を覚えさせるといいでしょう。といっても厳しくするということではありません。友だちとの触れ合いや遊びから学ばせていくということです。例えば、使ったおもちゃは戻しておくといったことも遊ぶうえで必要なルールといえます。また、紙を折ったりシールを貼ったりするなど指先を使うことも脳の刺激につながります。他にも、子どもの興味を引きながら色について教えていくのも大切です。緑や赤、黄色、青など基本的な色を覚えるようにしていきましょう。

4-2.2歳

4-3.3歳

3歳になると、生活の中で必要な基本的なことを自分でできるようになってきます。例えば、着替えに排泄、食事といったことで、身の回りのことから少しずつ覚えさせていくといいでしょう。すぐにできなくても、叱ったり全部やってあげたりしてはいけません。むずかしい部分はお手本を見せてあげるなどしながら、できたときは褒めてあげることも大切です。褒められることで自信もつきますし、積極的に覚えてくれるでしょう。そして、子どもの成長につながります。

また、3歳は勉強を始めることが可能な時期です。ひらがなの読み書きや10までの数字を数えるのも、むずかしいことではありません。もちろん、無理に学ばせるということではなく、子どもが興味を持って覚えていくのが理想的です。そして、机で勉強することも身につけていくといいでしょう。3歳は、親が一方的に教えるというより子どもと一緒に遊ぶことを中心に行います。例えば、パズルや同じ絵を合わせるゲームなどは子どもと楽しみながら一緒にできます。

4-3.3歳

4-4.4歳

4歳は、コミュニケーション能力と協調性がさらに身についていく時期です。そのため、積極的に友だちとの触れ合いの場を持たせてあげるといいでしょう。ただし、子ども同士のトラブルになることもありますから、見守りながら必要なときには手を差しのべることも必要です。あくまで子どもに考えさせることを優先し、どのような解決法があるか助言してあげると成長につながります。

4-4.4歳

4歳は思考能力も高まり、自分で考えたことを表現する力も身についてくる時期に入るため、あやとりやごっこ遊びなどから考える能力を高めていくことがポイントです。これらの遊びを通して思考力をバックアップしてあげましょう。また、この時期は鉛筆を持って字を書く楽しさを教えるのも適しています。無理強いはいけませんが、ひらがなで自分の名前が書けるようにするのが理想的です。

4-4.4歳

4-5.5歳

5歳になってからも、友だちとの遊びを通して学んでいくことに変わりはありません。しかし、さらに高度な思考力や協調性が身につくようにしてあげるといいでしょう。例えば、イベントやゲーム、行事などを行うことで仲間意識を芽生えさせることができます。また、その中で困難にぶつかったときに乗り越えていく力も身についていきます。気の合う友だちだけでなく、さまざまな人との触れ合いも必要な時期です。

4-5.5歳

5歳は、子どもが興味を持つものを伸ばしてあげるのに適した時期でもあります。そのためには、できるだけ多くのことを経験させてあげましょう。その中で子どもが興味を示したものを敏感に感じ取ることが大切です。料理など簡単なお手伝いをさせるのも経験の一つといえます。そして、一桁の足し算や引き算といった簡単な勉強を始めておくと小学校の準備になります。

4-5.5歳

5.幼児教育の代表的なメソッドとは?

次に、幼児教育の具体的な方法について目を向けてみましょう。幼児教育には、世界的に知られているメソッドや概念などさまざまなものが存在します。そこで、ここでは幼児教育のメソッドにはどのようなものがあるのか紹介していきます。

5.幼児教育の代表的なメソッドとは?

5-1.モンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育とは、ローマ大学で最初の女性医学者で教育家のマリア・モンテッソリーニが提唱した教育法です。世界中で100年以上もの長い間支持を受けており、子どもには自立するために成長する力があるということを前提としています。そのため、親をはじめとした大人が子どもに価値観や知識を一方的に与えることはせず、子ども自身が自由に活動し、その中で繰り返し学びながら納得できる自発性を重んじるのが特徴です。モンテッソリーニ教育において大人の役割とは、子どもが能力を発揮しやすいよう環境を整えてあげることです。大人は必要なときに助けることに徹して子どもの発達をしっかり見つめ、子どもの自主性を信じることで成長させていきます。

5-2.シュタイナー教育

シュタイナー教育とは、ルドルフ・シュタイナーという哲学者が提唱した教育法です。人間の発達周期を7年で考え、0〜21歳まで3つの成長過程に分けているのが特徴です。その周期ごとの発達段階に合わせて教育が行われ、幼児期にはまず体を作ることが重視されています。その際、おもちゃやゲームといったものは使いません。手足を動かすなどの遊びを中心に行い、それによって成長を促していきます。大人の役割は、子どもが安心できるような環境作りと規則正しい生活の構築で、子どもが自分なりに成長できる下地を作ってあげることです。また、多くの体験をさせることで自分で考える力を身につけさせ、言葉ではなく大人がお手本となってさまざまなことを覚えさせていきます。

5-3.フレーベル教育

フレーベル教育の特徴は、幼児期は真剣に遊ばせることが重要だという考え方です。フレーベル教育では遊びを通して子どもの思考力や想像力を伸ばすために、リングや毛糸玉、積み木といった「恩物」が考案され、導入されています。また、現代の幼稚園は、実はフレーベル教育によって設立されたキンダーガルデンがもとになったものです。日本の幼稚園では、フレーベル積み木を採用しているところもたくさん見られます。フレーベル教育は、子どもも社会の一員であるという考えも特徴の一つです。大人は積極的に子どもを指導するのではなく、あくまで見守ることを重んじます。または、一緒に楽しむのがよいとされています。自然の中で学び、さまざまな大人や子どもとの触れ合いの中で成長させる教育法です。

5-4.ニキーチン教育

ニキーチン教育は、モスクワ郊外で暮らしていたニキーチン夫妻が提唱した教育法で、自分たちの子どもに実践しています。ニキーチン教育は想像力を身につけることを目的としており、子ども自身が考えて行動し、解決方法まで導いていけることを重視した教育法です。ニキーチン教育では、大人が子どもを過保護することで成長を妨げてしまうと考えられています。そのため、子どもが思い切り体を使って遊ぶなど、多少危険なことやむずかしいことなどをあえて経験させるというユニークな点も特徴的です。また、子どもが遊びながら注意力や観察力を身につけられるよう、複数の遊び方が可能なニキーチン積み木が考案されています。

6.幼児教育を行う上でのポイントとは?

幼児期にどのような活動や経験をするかは、今後の人生の土台になりうる重要なことです。子どもの自発性にまかせて興味を持ったことを優先させつつ、集団や個人での遊びなども生活の中の大切な時間として考えてあげるといいでしょう。

説明したように、親が一方的に幼児教育を押しつけてしまうことはもっともしてはいけません。幼児教育のポイントは、あくまで子ども自身が楽しみながら自主性を持って行えることです。親が精神的に余裕を持てない中で実施してしまうと、子どもの信頼感を損なう可能性も出てきます。幼児教育は子どもの成長のための一環であり、押しつけや行き過ぎがあってはいけません。子ども自身が楽しめているかどうか注意しながら、ときには親も楽しめるような教育が好ましいでしょう。

6.幼児教育を行う上でのポイントとは?

7.チャイルド・アイズなら楽しく学んで子どもの可能性を広げられる

幼児教育とはどのようなものか、イメージできたでしょうか。子どもの関心や興味を大切にしながら、生きていくために必要な思考力の基礎を身につけてあげるのが幼児教育の目的です。親をはじめ周囲の大人が子どもを尊重しながら接してあげることが、幼児教育の成功につながります。しかし、幼児教育を正しく行うには家庭内だけでは限界があるかもしれません。チャイルド・アイズは、子どもの興味や関心を大切にしながら学習の基礎を見つけられるさまざまな教材を用意しています。さらに小人数制で実施していますから、子どもの個性やペースに合わせた教育の実施が可能です。

執筆者:チャイルド・アイズコラム編集部

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