チャイルド・アイズやる気スイッチコラム
低学年のうちの中学受験の準備は何をすればいい?
受験対策
更新日:2025.08.01
公開日:2025.08.01

中学受験はまだ先…そう思う時期こそ、土台づくりの大切なスタートラインです。低学年期は、学力だけでなく思考力や学習習慣、そして「学ぶって楽しい」という気持ちを育む絶好のタイミング。将来の選択肢を広げる準備を、今から始めてみませんか?
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受験対策
更新日:2025.08.01
公開日:2025.08.01
中学受験はまだ先…そう思う時期こそ、土台づくりの大切なスタートラインです。低学年期は、学力だけでなく思考力や学習習慣、そして「学ぶって楽しい」という気持ちを育む絶好のタイミング。将来の選択肢を広げる準備を、今から始めてみませんか?
監修者:葛西 香
(知育と受験対策教室「チャイルド・アイズ」(やる気スイッチグループ)受験対策責任者)
やる気スイッチグループの知能育成(知育)と受験対策の幼児教室「チャイルド・ アイズ」の受験対策責任者、新校開発・各種研修の責任者、フランチャイズ校のスーパーバイザーも務める。
受験・知育のインストラクター、教室責任者等および自身の子育て経験も活かしながら、お子さまおよび保護者が「はじめての受験」に不安なく臨め、成功できるよう導いている。保護者会・願書添削・面接特訓に特に注力し、保護者へのサポート体制を構築。幼稚園・小学校受験では全国での幅広い合格実績を誇る。
志望校にもよりますが、一般的には小学4年生が本格的な中学受験対策を始めるタイミングです。これは、受験専門塾のカリキュラムが小学4年生からの3年間で完了するようにスケジュールが組まれていることが多いからです。もちろん、小学5年生以降にスタートすることもできますが、開始するのが遅くなる分、学習ペースを上げることになります。個別指導塾で対策する場合は、学年の途中からでも開始しやすいので、通塾のタイミングや、個別か集団かなど、お子さまにとって何がベストなのか、早めに相談しておくと良いでしょう。
一般的な受験勉強の開始時期は小学4年生ですが、志望校の難易度や入試教科数、公立中学か私立中学かで違いもありますから一概には言えません。しかし、小学5年生からスタートしたとしても、少なくとも2年間は本格的な長時間学習を行う必要があります。それよりも短い期間で合格する生徒さんもいらっしゃいますが、それはどちらかと言えば特殊なケースとお考えください。まずは志望校をしっかりと定めるところからスタートしましょう。
先にも書きましたが、本格的な受験勉強は、2年から3年の間続くことになります。塾にかかる費用も、3年間通った場合は夏期講習なども含めれば、約200万円~300万円かかります。夏期講習などの特別講習は年間のカリキュラムに組み込まれているので、受験対策として必要なものです。
そして、大手の集団形式の受験専門塾に通う場合、授業のスピードが早すぎて理解が追いつかないことも珍しくありません。その対策で、個別指導塾を併用するご家庭も多いのが現状です。小学校4年生になったときに、どんなスタートラインでお子さまが受験対策をスタートできるかはとても大切です。
いくつか準備のポイントがあります。
長時間の学習がはじまります。「わかった」が続く時間と、「わからない」で悩み続ける時間。お子さまの立場でご想像いただければと思います。まずスタートしていくのは、各教科の先取り学習です。学校よりもハイペースで教科学習を行います。思考力を高めたお子さまは、より多くの学習内容を理解し、ポジティブに学習を続けていきます。個別指導塾のように、個々のモチベーション管理やペース変更をしてくれる場合はよいですが、理解度が低いままペースの速い学習が続くと、お子さまも疲弊してしまいます。
また、家庭学習の時間も徐々に伸ばしていく必要がありますが、小学生はまだ精神的にも成熟していないため、「わからない」「できない」時間が続くことはできるだけ避けるようなカリキュラムも必要です。柔軟性が高い低学年のうちに、中学受験に必要な思考力・ひらめきを養う必要があります。近年の入試問題では、「思考力」・「ひらめき」を試す応用問題が占める割合が大きくなっていますので、必須の能力とも言えます。
学習の効率を上げ、学習時間を伸ばしていくためにも、小学校低学年の間にできるだけ思考力を高めていく必要があります。では、どうやって思考力を養っていけば良いでしょうか?
思考力といっても一朝一夕に身につくわけではありません。通信教材やタブレット教材でも楽しみながら学習をすることはできますが、いつでもできて、いつでも止められるので、学習量にバラツキができることが多いです。学習の醍醐味は考えて正解にたどり着いたときの喜びと、それを承認されるという、心地の良い経験です。着実に思考力を高めていくためには、専門のコースを取り扱う塾などで学習を行うことが最も確実な方法です。
思考力を高めるためには、質の高い教材を使うことが一番の近道です。ここでいう質の高い教材というのは、問題の良さと、どれだけスムーズにレベルを上げていくことができるかです。また、各教科の学習に段階的に紐づいていくものが良いでしょう。また、その教材を扱う先生が、どれだけ知育や思考力養成への理解があるかも大切です。
学校の授業で養えるレベルであれば、集団形式の授業で問題ありませんが、中学受験を考えた場合は、少人数制で対策を進めるとよいでしょう。思考力を必要とする問題では、適切な解説と、回答中に与えるヒントなど、細やかな指導が必要なためです。また、中学受験という競争が始まっていきますので、完全な個別で学習するよりも、1対3、1対4くらいが適切な人数と言えるでしょう。
人間の脳の重さは10歳ごろに大人に近づき 1,400 グラム近くになります。もちろん思考力は脳の重さで決まりませんが、急速に脳が発達する時期に好ましい刺激を多く与えることが必要です。
小学校低学年は脳の器を拡げる最後のチャンス。楽しく考え、脳を活性化させる刺激を与えること。考えることを楽しむ経験を多くこの時期に重ねることで、脳の器を拡げる=今後の生活や学習での集中力・吸収力を養い、柔軟性のある思考力が養われていきます。
そのためには、単に問題を解いて正解するだけでなく、良質な問題を思考しながら、正解にはしっかりと承認をして、勉強は楽しい、考えることは楽しいという動機付けを行っていくことが重要です。
中学受験の準備は「子どものこと」と考えがちですが、周りの環境を整えていくことも大人ができる大切な準備です。お子さまが受験に専念する環境を徐々につくっていき、成果を出しやすい環境の準備をしましょう。
ほとんどの場合は塾を利用することになると思います。塾にも個別指導と集団塾があり、それぞれの特徴があるので、一概にどちらが良いとは言い切れませんが、どんなに良い塾でも、通塾方法がなかったり、送迎手段がなければ続きません。
塾までの距離やアクセス方法も大事なポイントなので、自力での通塾なのか、必ず送迎が必要になるか、交通手段はどうなるのか、時間との勝負にもなるので、通塾時間もしっかりと確認する必要があります。通い始めた春は明るいうちに通塾できても、冬は真っ暗ということも。もちろん、安全面の配慮も必要です。持ち家ではない場合は、通塾を前提とした転居をされる方もいらっしゃいます。
3年間での塾費用は200万円から300万円とも言われています。月々の授業料のほか、入学金や教材費に講習会の費用がかかります。途中で塾を増やしたりしていくと、かなりの出費になることもありますので、経済面も考慮した確認は事前にしておくと良いと思います。
本格的な受験モードに入ると、学習時間も伸びていくのでお子さまが家庭学習に集中できる環境を整える必要があります。また、ご兄弟がいる場合に受験生に配慮できる学習場所を用意したり、家族の行事を調整したりと受験期以外の生活とは少し変わってくる場合がありますので、早めの確認をしておきましょう。送迎や塾の時間に合わせた生活のサポートも必要となりますので、受験モードに入ったときの生活習慣も事前に確認しておくとよいでしょう。
家庭や子どもの事情によって、中学受験の準備期間も変わってきます。お子さまを支える保護者の方が、考えや行動に余裕を持つことが重要であり、早め早めの準備を心がけることも大切です。
執筆者:チャイルド・アイズコラム編集部
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